犯罪者から人間心理を読み解く:アルミン・マイヴェス編

犯罪者から人間心理を読み解く:アルミン・マイヴェス編
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どーも皆さんこんばんわ

大賢者の名を騙る安楽椅子探偵

ガンダルフと申します。

 

本日は1月2日

おせち料理も栗きんとん食べ終えたくらいでしょうか。

 

それどころか、キライな食材でひしめき合うおせちを見て辟易している方も多いんじゃない?

 

いいよ、おせちとか。

カレー食おうぜ!

 

人間、元気になるには好きなもん腹いっぱい食うことよ。

 

まぁ、食っちゃいけない食材ってのもあるもんですが。

 

というわけで、今回ご紹介するサイコパスはコチラ

 

 

アルミン・マイヴェス(1961年12月1日~)

 

ネット界に潜むサイコパスほど、手に負えないものはないですね。

あなたの近くにもいませんか?”ネット弁慶”

ネットの中でだけ無双するたちの悪いのが。

彼も、その範囲に収めていればよかったんですが。

 

 

プログラマとして一定の地位を確立していた彼は、近所からも信頼の厚い、理性的な良い人として有名でした。

 

彼が事件を起こしたのは2001年。2000年序盤のネット界といえば、いわゆる・・・

悪の温床

ちょっと検索すれば、キッチンで出来る爆弾の作り方はもちろん、今では考えられないような画像や情報が冬の北海道の蛇口のように垂れ流し。 

いわゆるアングラ(アンダーグラウンド)の名前と共に、「オタクはヤバい」を印象付ける世界観まるだしでした。

 

アルミンも、ご多分に漏れず悪の温床でスクスクと育った男です。

彼は、表の顔では微塵も見せずに、裏で「人の肉を食べたくてしょうがない」サイコパスでした。

かといって、三越本店に行って「人肉ください」なんて言おうものなら、「それではこちらに・・・」とか言って裏のお店に連れて行ってもらえるような立場でもなく。

 

しかたがないので、ゲイ専門の出会い系サイトで「18歳から30歳までの、殺した後にお肉を食べさせてくれる人急募!」なんてタイトルでチャットルームを開くことにしました。

 

来ました。バカが。

 

同じくIT関係者。半導体の設計を仕事にするベルント・ブランテ。

彼も最高にサイコパス。殺される前にアルミンに一つお願いをします。

「俺のチンコを食べたい」

 

 

もうこの話聞くだけで、現世に期待が持てなくなります。

 

アルミンは、せっかくの食材提供者を無下に扱うことなく真摯に対応します。

まずは、ご家庭のどこにでもあるドラッグ”トッペス”を用意し、ブランテに飲ませます。

 

感覚のマヒしたブランテは、ギンギンになったおティンティンをカットされても大丈夫。

血が出るって?このあと殺されるなら些末事でしょうが。

 

 

お口でやさしく噛みちぎろうとしますが、なかなか歯ごたえがしっかりしていてちぎれそうにありませんでした。

そこで、ナイフでカットすることにしましたが、一本目は切れ味が悪すぎてダメだったので、二本目のいい包丁でスパッとカッティング。

塩コショウしたイチモツを、ブランデーでフランベしつつニンニクでソテーという、フレンチ顔負けの調理で美味しそうに仕上げます。

 

実は、ここまで全て動画に収めています。

 

二人で食事する動画を見たジャーナリストたちは、口をそろえて「ブランテ自身は切られた失血で、食ってる頃には衰弱しきってて草」と述べています。

 

この晩餐が終了したのち、アルミンがこの日のためにわざわざ増築した部屋でブランテをナイフでめった刺しにし、死体を急速冷凍庫に入れて食材調達は完了。

二か月に渡って、毎日料理に使いました。

 

ブランテ自身もともと自殺願望があったようで、「羊たちの沈黙」でレクター博士が調理する人肉をみて「俺も美味しく食べられたい」と、意味の分からない願望を持つようになります。

この”食べたい男”と”食べられたい男”の数奇な出会いにより実現したディナーは、アルミンの願望をさらに促進します。

 

2002年12月、食材を骨と髪の毛以外食べ終えたアルミンは新たに「人肉急募」のチャットルームを開きます。

そりゃ誰でも、最初はジョークだと思いますよね。

遊びに来た人たちは、ちょっと話してみてスグに「あ・・・」と思ったようです。

その後通報により、アルミンは逮捕されました。

 

捜査官は、部屋にある殺人ビデオと遺体の一部を見て心理カウンセリングを求めたそうです。

 

2004年に行われた裁判で、アルミンは故殺罪(故意に人を殺すこと)で禁固刑8年6か月を言い渡されますが、ブランテ自身は自分から「食ってくれ」と依頼している為、アルミンの罪はこれで償えるのかを世襲が問いました。

2005年4月には、検察側からの上告により再審が行われ、2006年5月9日にアルミンへ謀殺(一時的な感情によるのでなく、あらかじめ計画して人を殺すこと)と死体損壊罪で、前より重い終身刑を言い渡されます。

アルミン自身は、この裁判は不当であると控訴して再審を求めています。

 

実はアルミンに対し、ブランテの他にも4人ほど応募があったため、警察は他にも食われた奴がいないか捜査しているそうです。

 

 

いや~あったまおかしいですね~。

 

「カワイすぎて君を食べてしまいたい」という慣用句がありますが、あれは人間の持つリアルな捕食願望の現れだそうで。セックス自体も、実は捕食願望を満たす効果があるという実験結果があるそうです。

 

食べてしまいたいを、実際にいるヤツいるんだなぁ・・・。

 

人の肉を食べた別のサイコパスは、「コレを食ったら、もう豚や鳥なんて食べられない」と発言しています。

・・・なに?牛はいいの?

・・・むしろ牛に近いの?

 

愛情表現として”食したい”という心理は、人間だれしも持ってるそうです。

・・・そこまで、人を愛せる自信がありません。

 

人肉食には、食材の持つ遺伝的欠陥をそのまま取り込んでしまうので健康によくないため、古代の人食い部族は遺伝的欠陥の発症により根絶したと考える学問もあるようです。

生と死、愛と欲、人間心理はまだまだ奥が深い。