キルドーザー事件:自己中男が政府を敵に回すと、街が一つ廃墟と化す事例

キルドーザー事件:自己中男が政府を敵に回すと、街が一つ廃墟と化す事例
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どーも皆さんこんばんわ

ゲーム探偵でおなじみ、ガンダルフと申します。

 

友人が朝のニュース番組でインタビューを受けてて、オシッコちょちょギレそうなくらい驚きました。

自分が出てるわけでもないのに、なぜか嬉しくなってしまうあの感じ。なんなんでしょうね。

突発的に

「うおおおおぉぉぉ!!」

「出とる!出とるわ!!」

と口を突いたように飛び出す驚き表現。

 

突発的な感情の爆発で、寝起きのけだるさを吹き飛ばしてくれましたよ。

 

まぁ、吹っ飛ぶのがけだるさなら問題はないんですが、感情の振れ幅はデカい人は、たまに恐ろしい事件を引き起こすことに。

 

キルドーザー事件

2004年6月4日コロラド州グランビーにて発生した事件。

事の発端はちょうど2000年。

街の自動車修理業者であったマービン・ヒーメイヤーが、市の再開発を取り仕切っていた”市役所”に対してこんな嘆願書を出すところから始まります。

内容は

”再開発で自分の溶接工場の隣に、コンクリート工場が建設されるが、そこに工場が建つとうちの看板が道路から隠れてしまう。”

というもの。

そこから何処がどうなったのか、「街の景観を守ろう!」
という市の計画に反対する運動に変わり、賛同者も得たため2001年にはマービンは市を相手に訴訟を起こします。

 

結果、敗訴

 

それでも諦めずに反対運動を続けましたが、2003年には地元新聞社が反対運動を非難する記事を掲載したことにより

メンバー激減

マービン自身も婚約の上同居していた恋人に愛想をつかされます。

 

 

そのうえ、市がマービンの工場を抜き打ち検査し、設備不備を理由に罰金と業務改善命令を出してきました。

マービンは従わなかったため、市は業務停止命令を出し営業停止に追い込みます。

 

結局活動は大失敗。

コンクリート工場は建設されるし、唯一の肉親である父が2004年3月に死去。

もう、マービンを止めるものは何もありませんでした。

 

大公開!キルドーザーのレシピ!

まずは、どのご家庭にもある「コマツ製D355Aブルドーザー」をご用意ください。

マービンはオークションで競り落としました。

側面と後部に、厚さ1cm以上の鉄板とコンクリートを使って、隙間なく外装を窓までしっかり補強しましょう。

近くに溶接工場とコンクリ工場があれば、そちらを使っていただく事をおススメします。

おっと、これでは外が見えませんね。

 

 

隠し味に、ビデオカメラとモニター6台を、運転席に取り付けてやれば、密閉された空間でも外の様子はバッチリ!!

内部に大口径マシンガンとライフルを設置すれば・・・

 

 

かんせ~!!!!

(所要時間:2か月ちょい)

“”ハ(゚∇゚*)パチパチ♪

 

 

 

暴走モード、突入

マービンは、もう帰ることのない旅路に出ます。

キルドーザーに颯爽と乗り込み、内部からドアを溶接。

 

エンジン始動、モニター起動シークエンス完了。

さぁ、報復を始めましょう。

 

 

キルドーザーが最初に目指したのは、お隣のコンクリ工場。

通報で駆け付けたパトカーや、付近に停車していた車を踏みつぶしながら、コンクリ工場に全速力でブチかまします。

 

外壁へ何度も何度もアタックを試み

工場を完全に更地へ戻しました。

 

 

そのまま、キルドーザーは市街地へ舵を取ります。

警察は対処が不可能だと判断し、特殊部隊SWATの出動を要請。

その間、勇敢な警察署の署長がキルドーザーに飛び移り、マービンの拘束に乗り出しますが、溶接されているため出入り口が見つからず、泣く泣く脱出します。

 

市街地へやってきたキルドーザー。

「市」街地です。もうターゲットはお分かりですね?

 

 

マービンはキルドーザーを「市役所」へ向け、相撲部屋の朝稽古のごとくフルスロットルでぶち当たります。

 

市役所壊滅

お次はマービン達を叩いた地元新聞社。

続いて市長の自宅。

さながら紛争地帯の様相を呈した街に、警察も市民も呆然と壊されていく建造物を眺めることしかできませんでした。

 

一度郊外に出たキルドーザーは、再び市街地へ返ってくると工具店に突入し、急に動かなくなってしまいました。

ラジエーターの故障による停止です。

 

そんな折SWATの投入も完了し、キルドーザーを取り囲みます。

成すすべの無くなったマービンは、所持していた拳銃を使って

 

キルドーザーと共に心中

こうして、キルドーザーによる市街地破壊工作は、この日のうちに終息しました。

 

破壊活動の間、警察も拳銃による発砲や手榴弾による攻撃を試みましたが・・・

キルドーザー無傷の完全勝利。

 

マービンの遺体搬出には、溶接箇所の処理などを含めおよそ12時間かかったそうです。

 

被害規模とキルドーザーの最後

この事件、被害総額7億円を超えるそうですが、これだけの大事件でありながら、なんと

死傷者0人(マービンの自殺を除く)

かつてのマービンは、自動車修理の技術も高く、信頼されていたこともあり、マービン自身が死傷者を出さないように注意を払っていたと見る人もいます。

 

キルドーザー本体は、2005年4月、業者によって解体が進められ、最終的には同月19日にスクラップとして処理されたと発表されました。

 

衝撃の映像大公開!

実はこの事件

カメラ回っておりました!

 

 

当ブログでは未公開シーンにした、地元土木作業員の乗るブルドーザーとの熱いバトルなども公開されています。

お見逃しなく。

 

まとめ

組織に対する恨みを持つことなんて、現代社会ではよくある話です。

報復に出る前のマービンは、仲間と共に、市の再開発を止めようと躍起になっていたことは間違いありません。

そこで生まれた責任感が、彼を追い詰めてしまったのでしょうか。

市の抜き打ち検査については、マービンを疎ましく思った市の画策だったのか、再開発の一環だったのか。

調べてみたいところですが、もっと面白い記事を書くことを優先したいので、そんな時間ねーよ。

 

知識と技術は正しく使いましょう。

「大いなる力は、大いなる責任を伴う」

マーベルヒーローズの言葉です。