エド・ゲイン:自分を見失った男は、夜な夜な墓場を掘りかえす。

エド・ゲイン:自分を見失った男は、夜な夜な墓場を掘りかえす。
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どーも皆さんこんばんわ

ゲーム探偵でおなじみ、ガンダルフと申します。

 

こだわりの食器や、インテリアってありますか?

いいですよね~!

 

私は白い陶磁器系のお皿が好きですね。

ブランドとかは気にしないですが、どの料理を乗せても栄えるところがたまりません。

 

今回の彼は、そんなこだわったお気に入りをハンドメイドする系です。

 

というわけで今回ご紹介するサイコパスはコチラ!

 

エドワード・セオドア・ゲイン

 

( 1906年8月27日~1984年7月26日 )

 

通称はエド・ゲイン

殺害した人数は少ないけど、20世紀を代表する殺人鬼の一人

 

ウィスコンシン州バーノン群で生まれたエドは、極度のアルコール依存症である父と、狂信的なルター派信者の母の下に生まれました。加えて、7歳離れた兄がいる二人兄弟。

 

小さな食料雑貨店を経営する母は、後に町はずれの農場を買取りました。

この農場が、後にゲイン家の永住する家になります。

 

語っておく必要があるクレイジー・マザー!

オヤジもなかなかですが、なんといってもぶっ飛んでたのはお母さん。

オヤジを人前でも構わず「役立たず」と罵るのが口癖。

自分の命令は絶対!他の事なんて聞かなくていい!

幼い頃からのしつけも、それはそれは厳しく

時にはフルスイングビンタも。

最近では「ガキ使」でも見ませんよ。

 

キリスト教信者にありがちな”性行為への嫌悪”もあり、両親の関係は常にギクシャク。夫の死を常に望んでいたそうです。

 

この母親、プロテスタント信者によく見られる性教育を息子に施します。

「お前のチンコは悪の象徴なんだ。こんなものがあるから男は堕落して退廃するんだ。」

と罵り、ツバを吐くように強要します。

大雨が降った際は「さぁ、世界の終わりが来たよ!」と語り

「エロい格好して男を誘う女だらけの世の中は、もう腐りきってる。こんな世界は、すぐに神様が壊しに来るのさ。」

と、キチガイ終末論を日夜聞かせます。

全ては、エド達に父親のような失敗を犯させないためでした。

 

女性との関りは一切許さなれない幼少期、エドは卑猥な話にすぐ顔を赤らめ逃げ出します。

いじめっこの恰好のターゲット。

社会生活や人間関係を学ぶのに重要な時期も、母の異常教育によって叩き潰されます。

でも、エドは母親が大好きでした。

母親を笑顔にしようと頑張りますが、めったに喜ぶことはなかったそうです。

 

 

1940年に父が66歳で亡くなると、お兄ちゃんは農場の手伝いをはじめ、町の人からは立派で頼りになると見られます。

二人とも”何でも屋”として街で活躍し、エドもその合間にも隣人の子守をしたり。

しっかり者の二人になりましたが、お兄ちゃんは母親の教育とエドの母信仰はおかしいと言い始め、周辺に「母は病気なんです」と話します。

エドは決して、いい思いはしませんでした。

 

兄と母の急死

1944年5月16日、農場の近くで野火が発生。

兄弟で消火に向かい、無事に鎮火に成功します。

しかし、騒ぎの間に兄の姿が忽然と消えました。

 

後に発見されたお兄ちゃん。

地面に横たわり死んでおり、遺体や現場はほとんど焼けておらず、頭部にキズがあったそうです。

 

警察は、こんなに不審な状況にも関わらず、火災による窒息死と判断して早々に捜査を切り上げています。

 

兄の死後、母と二人きりで過ごすことになったエドでしたが、翌年の1945年、母も病気で死去します。

 

エドは葬儀で大号泣。絶対的存在だった母親の死は、彼の”完全な孤独”を意味します。

 

農場で一人きり、他の農場の手伝いやベビーシッター等と、国から支給される休耕地土壌保全補助金で生活するエド。

ときおり街に出てきては、物静かで礼儀正しく、丁寧な口調で人の悪口を言わないため、エドは「変わり者だが、善良な人」として受け入れられていました。

 

さて・・・ここからです。

 

 

 

母により性衝動の抑圧を強いられてきたエドは、ここで精神的に崩壊します。

 

自分のチンコを切り落としたい衝動を持ち始め、それを慰めるために夜な夜な墓場に行きました。

満月の夜、遺体を掘り出しては

切り取った女性器で自分のチンコを包む。

おっぱいを縫い合わせたベストを作り、身にまとう。

女性の頭皮をかぶって農場を歩き回る。

人皮太鼓を、人骨で打ち鳴らす。

もはやサタデーナイトフィーバー状態。

 

 

1947年から1954年までに、3つの墓場を夜間に40回訪れては、埋葬されたばかりの遺体を狙って掘り起こし、異常行動のオンパレード。

それでも後に、「死姦だけはやっていない」と頑なに否定しました。

 

異常行動のエスカレート

 

1957年11月16日、雑貨店を営むバーニス・ウォーデン(57歳)が行方不明になりました。

最後に目撃された際、エドが居合わせた事と、現場からエド宛の不凍液購入の領収書が見つかったことで、武装強盗の容疑によりエドは逮捕されます。

 

警察が行ったのはエドの家の家宅捜査。

そこには・・・

 

首を切断され、手首はロープに足間接にかんぬき。

バーニスの遺体がありました。

まるでシカの身体のように胸部が引き裂かれ、内臓はキレイに抜き取られ、まるで狩りの後。

 

他にも、以下の物が見つかっています。

  • ゲインの寝台の角の柱に乗っていた頭蓋骨
  • 人間の皮で作ったランプシェードと、汚れた椅子の上の詰め物
  • 一見スープボウルらしき人間の脳天
  • 人間の心臓(ストーブの上のソースパンの中)
  • 紙袋の中から発見された、地元のバーの主人マリー・ホーガンの顔の皮膚
  • 人間の唇を引きちぎって作った窓の日よけ
  • 女性の胴体の皮膚で作った胴着
  • 複数の乳首から作ったベルト
  • 人間の肉で作った靴下
  • 人間の皮膚で作った入れ物
  • ゲインが身に付けたことを認めた、保存された陰門
  • 萎びた人間の頭部の配列

 

なんということでしょう。

使い道のなかった遺体が、”匠”の手によってこ~んな・・・

じゃねぇよ!

劇的なビフォーアフターは求めてねぇよ。

 

遺体は、一部は衣服、食器、家具に加工され

また一部は食用として保存されていました。

 

実際に自分で殺したのは2名(ウォーデンとホーガン)のみ。

死体は8人分で、すべて墓場から掘り起こしたと裁判で主張しています。

 

盗み出したのは中年の女性の遺体ばかり。

そのことに言及すると、「女性の身体のしくみが知りたかった」と述べます。中年女性というのは、母親に似た遺体を探していたようでした。

死姦については「臭いが不快すぎた」と述べています。

 

 

その後

逮捕後、エドは裁判中に証言台に立つことも出来ないほどに精神的無能力者(精神病)であると評決されて、ウィスコンシン州にある精神病院に収容されます。

ゲインを診察した医者は、「裁判を受けられるくらいに十分健全」だと判断し、1968年11月14日に裁判が開始。

その後一週間続けられます。

最初のウォーデン殺害の件で、判事から有罪判決を下されますが、これはエドを”法律的に精神異常”であり、死ぬまで精神病院に閉じ込めておくためのものでした。

 

1984年7月26日、がんによる呼吸不全でエドはこの世を去ります。

彼の死後、彼の墓場は数年にわたり度々破壊され、2000年には旅人が記念品として墓石の大部分を削り取って盗むという事件も起こっており、2001年6月にシアトルの近くで作り直され、最終的には博物館に進呈されました。

 

まとめ

いや~やばいね~

抑圧された幼少期ってのは、どこで爆発するかわかったもんじゃない。

母親の教育方針が間違っていたことは言うまでもないけど、当時のプロテスタント(=厳格なキリスト教)家庭では、こういう教育はよくあった話。

 

兄の死には、いったいどんな意味があったのか。

母親の悪口を言う息子に怒り狂った母の犯行か、それとも無関係の第三者なのか。気になるところです。

 

実際に犯した殺人は2件ですが、死体損壊は数知れず。

実際に捜査に絡んだ警官の一人、アーサー・シューレイは、尋問の最中にゲインの頭と顔をレンガの壁に叩きつけるなどの暴行を加えており

裁判で証人として出廷した一か月後、43歳で心筋梗塞でお亡くなりになっています。

ゲインへの恐怖による心的外傷と、裁判の証言中に見せた怯えが、彼の死を早めたといわれています。

 

それくらい強烈な事件を起こしたってことですかね。

20世紀を代表するサイコパスの一人ってのも、うなずけます。