パトリック・カーニー:愛ゆえに愛を忘れたサイコパス。通称トラッシュバッグ・キラー

パトリック・カーニー:愛ゆえに愛を忘れたサイコパス。通称トラッシュバッグ・キラー
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どーも皆さんこんばんわ

ゲーム探偵でおなじみ、ガンダルフと申します。

 

殺人鬼ってのも多種多様なもんですね~。

こういった輩を研究するのは、「人間はどこまで残虐なことができるのか」を知るためなんですが、それを踏まえても目に余るヤツはゴロゴロいます。

人がどこまでの行動を取ることが出来るかを知れば、「何に注意し、どこに目をつけていればいいか」を理解できると思ってますが、まだまだ先は長そうです。

 

というわけで今回のサイコパスはこちら!

 

パトリック・カーニー

(1939年9月24日~)

1965年から1977年にかけてカリフォルニアの若い男性をターゲットにしたシリアルキラー。

通称トラッシュバッグ・キラー

 

幼少期から

カリフォルニアで生まれたカーニーは、三人兄弟の長男。

傍から見ても見なくても、フツーのご家庭に生まれました。

特段貧乏なわけでもなく、両親も普通の人。

しかし、カーニー自身は病弱で貧相なボディの持ち主でした。

想像通り

 

即・イジメターゲット

 

友人もおらず、部屋の隅っこで丸くなっては人を殺すことを夢想する、それはそれは悲惨な幼少期を過ごしたようです。

 

大人になりテキサスに移住したカーニーは、そこで結婚をします。

しかし、短い結婚生活は離婚で幕を閉じ、カリフォルニアに戻ってきた彼はヒューズエアクラフトのエンジニアとして職を得ました。

 

これはカーニーの表の顔。

裏の顔はゲイ専門のナンパ師。

アメリカではナンパ師のことを「ピックアップ・アーティスト」って言うんです。これ豆な。

 

カーニーは、サンディエゴやメキシコでパートナーを探します。

ラテンアメリカ系の情熱的な男が好き過ぎて、スペイン語までペラッペラになる始末。

われわれ日本人が英語を学校で習うように、アメリカの学校ではスペイン語が身近な言語になります。

そんなこんなで、デイビッド・ヒルという若い彼氏をゲットすることになりました。

仲睦まじく同棲していた2人でしたが、時間が経つにつれて口論が多くなります。するとカーニーは気晴らしに、車に乗って一人きりのドライブへ。

 

そしてゲイバーに行っては、若い男を拾い上げ

殺します。

 

カーニーはネクロフィリア(死体性愛)の気があり、遺体に興奮する性質でした。

頭を打ち抜いて殺した後は、遺体をレイプし、時には好奇心から遺体を切り裂き、内臓を眺めていました。

カーニーの最初の殺人は1962年、ターゲットは19歳の白人男性。

バイクに乗っていたカーニーは、ピックアップした彼をカリフォルニア州インディオの人里離れた場所へ連れて行き、ヘッドショットかました後に、遺体を暴行。

カーニー自身、この年に起こした殺人は3件で、2人目の殺人はこの白人男性の従兄弟だったそうです。

 

大量虐殺時代

 

カーニーが有罪判決を受けた殺人は、1967年にデイビッド・ヒル と暮らし始めてから1年後、カルバーシティに住んでいたときでした。

 

カーニーが、ヒルと共にヒルの親友「ジョージ」に会いに行った際

寝室で眠るジョージの眉間を打ち抜きます。

ジョージの遺体を浴室へもって行き、バスタブの中でアナルセックス。

その後ナイフでジョージの皮を剥ぎ始めました。

カーニーは額の弾丸を抜き取って銃の特定を防ぎ、遺体をガレージの後ろに埋めました。

ジョージの失踪後、1年間は殺人を行いませんでした。

 

時間が経つにつれて、カーニーの手口は進化と洗練を遂げます。

1974年には再度ゲイバーで男を拾っては、左手で運転しながら右手で被害者をデリンジャーで打ち抜き、人里離れた場所で遺体を犯しました。

カーニーは、毎月一人のペースで殺人を犯しつづけることになります。

 

遺体を犯した後は、渓谷や埋立地に移動して遺体を弓のこで切断。

業務用ゴミ袋に詰め込んで、捨てていきました。

時には砂漠に遺体を捨て、動物の餌にしたようです。

学生時代のイジメッ子に似た対象だった場合、遺体に向かって殴る蹴るの暴行を加えることで、ストレスを発散していたこともあると証言しています。

ゴミ袋に詰め込まれた遺体が大量に発見された後、報道陣は彼を「トラッシュバッグ・キラー」(ゴミ袋の殺人鬼)と名づけました。

 

カーニー、最後の事件

最終的にカーニーが逮捕された事件は、ジョン・ラメイ(17歳)を殺害した1977年3月13日でした。

ラメイは偽名を使っていたヒルに誘われ、カーニーの自宅に招かれます。

ラメイが到着した時、ヒルは不在だったのでカーニーに誘われて部屋でテレビを見ていました。

カーニーは警告することなく後頭部からラメイを射殺

死体を解体した後に、砂漠の遺跡へ捨てに行きました。

 

ラメイの遺体は1977年3月18日に発見されます。

警察は殺人前に、ラメイがカーニーとヒルの家に行っていたことを調査により知ります。

結局カーニーは、同年7月に自首しました。

理由は、「ヒルに嫌疑がかかることを恐れた」と言っています。

 

最初は計28名の殺害を自白。

その後、死刑を避けるために司法取引により7件の殺人を認めます。

カーニーには21件分の終身刑が与えられ、2014年にはカリフォルニア州刑務所に収監されていることが記録に残っています。

法執行機関の主張では、カーニーの犠牲者は43名。

それでも、恋人を守りたいという欲はあったようです。

 

 

まとめ

現在のカーニーがどうしているのか、ネット上の記録から探ることは出来ませんでした。

サイコパスは、通常他人への共感能力が異常に疎いという記録があります。

しかしカーニーは、恋人に嫌疑が寄ることを避けるために正直に身柄を拘束されるという選択肢をとりました。

サイコパスにも共感性がある可能性があるという稀有な例なのか。

 

関係ないものはどうでもいいが、守りたいものには全力を尽くすということですか。

そもそもサイコパスの守りたいものは、自分自身以外に存在しないのではないかと疑問に思っていましたよ。

 

サイコパスも、人であることに違いはないのでしょうか。

ならば、なぜこんなに残虐なことが出来てしまうんでしょうか。

 

理解できる部分もあれば、理解できない部分もある。

人間心理は、謎を極めていますね。