realMYST:俺をこの業界に沈めた原点【ゲーム探偵が選ぶおススメ謎解きゲーム】
- 2019.02.16
- ゲーム紹介

どーも皆さんこんばんわ
ゲーム探偵でおなじみ、ガンダルフと申します。
今回ご紹介するおススメゲームは、私をこの業界に引きずり込んだ原点のゲームです。
realMYST

今思い返せば、何故「大ヒット」したのかわからない程不親切
このゲームもご他聞にもれず、他に類を見ない特殊な世界観で描かれています。
主人公はMYST島と呼ばれる、百歩も歩けば全容を把握できてしまうほど小さな島に

急に放り出されます。
はい、解説なんぞありません。

そこから謎です。
島には各所に中世ヨーロッパを思わせる建造物が置かれており、「動かしても変化のないレバーやレリーフ」、「使い方の分からない謎の機械たち」、「妄想で書かれたんじゃねと思われる焼けた本の山」に悩まされることになります。
最初のプレイでは、ぶっちゃけ一時間で投げ出しました。
しかし、当時の私は12歳。
親に頼み込んでゲームを買ってもらう時代なワケです。
「一度ゲームを買ってもらったら、次のお祝い日までそのゲームをやるしかない。」
暗黙の了解に従い、このゲームを遊ぶしかなかったんです。
パッケージの美しさが購入のポイントでした。


現在では普通になってしまった3Dレンダリングも、当時はずば抜けてキレイだったことを覚えています。

キレイなゲーム画面だけが救いだといわんばかりに、MYST島の各地を歩き回っていると、「青い本」と「赤い本」を見つけることになりました。
本を開くとページの枠内が動き始め、何かを喋っている男の顔が。
2冊の本にそれぞれ違う男が現れますが、言うことは共通して
「俺をここから出してくれ・・・」

いやいやもっと具体的に方法論を!
マジでコレしか言わねぇの。
本2冊に、各一人も入ってるのに。
12歳の少年にモノを頼む態度かコラ。
この怒りもむなしく、結局この2人を助けるため旅に出ることになり・・・

後に全5シリーズのゲーム、絶版の洋書3冊を海外から取り寄せるほどの大ブームが自分に巻き起こる旅だったなんて、このときはまだ知りませんでした。
ゲームの背景

発売が2001年のこのゲーム、原点となる「MYST」というゲームがCyanという会社から1993年に発売されており、そのリメイク作品であるということを後に知ります。
もともとマッキントッシュ用ゲームとして作成され、その後セガサターンやプレイステーションに移植。
全世界で500万本をセールスした超大ヒット作となりました。

もう右を見ても謎、左を見ても謎。
一つ一つの難易度が生半可じゃなく、謎解きゲームの難易度が世界中でMYSTを基準にするようになりました。
「MYSTよりは簡単」「MYST越え」
謎解き業界の古い人は、未だに使っているようです。
ゲームのウリ
このゲーム(シリーズ)のウリは、徹底した
易しさの排除
それこそアハ体験のごとく、「そうか!!」というひらめきを存分に堪能できるんです。

なぜって解説が必要最低限だから。
身内との会話って、結構端的になるじゃないですか。
専門用語も使って、お互いが理解できることを最優先にするあの感じ。

もうゲーム全体がソレ。
知ってる人はスルスル解けるけど、わかんないと死ぬほど悩まされます。
その分、解けたときの快感は麻薬級。ドーパミン出まくりの素晴らしい時間を過ごせます。
あのドラクエシリーズの開発者である堀井雄二氏がドハマりした事で、ドラクエ8の冒頭は戦闘もなく謎解きだけになったという実話もあるほどの超大作。
現代の解説過多なゲームに飽き飽きした人には是非おススメ。
販売プラットフォーム

- App Store(MYSTのみ)
- Google Play(MYSTのみ)
- STEAM(realMYSTあり)
realMYSTは、MYSTがスライドショー形式のプレイ画面だったのをリアルタイムレンダリングに変更。
FPS視点で島中を自由に移動できるのがウリ。
原作の本(日本未発売)を読んだ人しかわからない、嬉しくも切ないサプライズがあるのもrealMYSTだけ。
今から購入するのなら、是非realMYSTをおススメします。

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