「Vault7」:CIAの”違法行動”を盛大に暴露した文書から内部告発者の末路まで

「Vault7」:CIAの”違法行動”を盛大に暴露した文書から内部告発者の末路まで
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どーも皆さんこんばんわ。

ゲーム探偵でおなじみ、ガンダルフと申します。 

 

バレなければ、騙したことにはならない。

ギャンブル業界でよく聞く話ですが、いやいやそんなことはないでしょーよ。バレようがバレなかろうが犯罪は犯罪です

 

探偵稼業やスパイ稼業は、他の仕事にはなかなか無い「秘密を暴く」という特殊なサービスがウリの仕事。秘密裏に相手の情報を抜き出したり、水面下で作戦を遂行させたりしてこその諜報活動です。

しかしこのたび、アメリカ中央情報局CIAがコレまでに行っていた秘密捜査の1つが、機密情報を匿名で投稿するサイト「Wikileaks」によって

大暴露されてしまいました。

 

今日はそんな暴露情報を元に、CIAが行っていた情報収集活動の一端をご紹介したいと思います。

 

CIAによる情報収集

現代社会は常に情報戦。PCなど無かった昔は人から人への口コミや、書籍からしか情報を得る手段は無かったはずが、今ではアチラコチラに真偽不明の情報がネットを介して飛び交っております。

その頃の情報といえば、もっぱら文書。文字から得られる情報というのは、特に真偽が不確かなんです。

 

 

「明日○○する。」という情報を得ても、それが実際に行われなければ情報としての価値はゼロ。こうした「未来情報」は、常に不確かな物です。

すでに行われた事実である「過去情報」も、人間の手を介して文書化される工程で、真実に脚色が加えられる可能性は否定できません。

 

そんなときに現れた「画像・動画」という確定した過去情報。さすがに2019年の今では「編集」による情報改ざんの可能性は含んでいますが、文書よりは確証度が高い重要情報です。

たとえばアメリカセレブのリベンジポルノ、政府要人の不正を収めた動画・・・

欲しくない!?

ねぇ欲しくない!?

 

別に悪用するつもりが無くても、すんごい情報ってのは皆欲しいものです。もちろん今の時代、大事な情報はPCの中に置かれている事が多いですね。

 

この度、Wikileaksに投稿されたトンデモ内部告発からの情報で、CIAがコレまで行っていた

ハッキング方法

コイツが暴露されました。

 

暴露文書「Vault7」

2017年3月に、CIAがコレまで行ったサイバー攻撃で使われたハッキング方法やツールを暴露した文書が、Wikileaksによって「Vault7」と名づけられ暴露されました。

Wikileaks側も、「CIAの極秘文書の中で過去最大のものになる」と事前に発表しており、セキュリティ関係者の中で特に注目を集めていました。

2018年5月15日にニューヨーク・タイムズにて「この内部告発の容疑者は、CIAでテロ容疑者などのコンピュータに侵入するためのマルウェア(不正プログラム)を作成していた、29歳の元CIAソフトウェア開発者だ」と報道しています。

 

CIAの用いたハッキング・ツール

「嘆きの天使」という中二的な名前のこのツール。

Galaxyシリーズなどでお馴染み、サムスン電子の作ったスマートTVを攻撃するために作られたとされています。

感染後、「嘆きの天使」は対象のTVが「電源が切れているように”見せかける”」不正操作を行います。

電源が切れているように見えるTVは、実は起動しており

裏で盗聴器として、室内の会話を録音

極秘のCIAサーバーへ、インターネットを介して送信されるというものです。

 

「Vault7」からは他にも

「自動車の制御システムにマルウェアを感染させ、”秘密裏に暗殺する”ための研究」

「AndroidやiPhoneをコントロールし、情報を盗むマルウェア作成」

これらの秘密活動を暴露しており、情報公開後に暗号化メッセージアプリのダウンロード件数が増加したと報じています。

 

告発者:ジョシュ・シュルテ

今回の一大暴露を実行したとされる容疑者ジョシュ・シュルテが、その後どうなったか気になりますよね。

彼は、情報公開の後に全く別の容疑で政府に拘束されました。

「検察の捜査により、2017年8月にシュルテを”児童ポルノ所持容疑”で逮捕している。2009年にテキサス州立大学での学生時代に、ビジネスに使用していたサーバーへ、約一万枚の違法な児童の画像を保存していた」

「FBIは、シュルテの家から何台ものPC関連機器を押収しており、その中には”約54Gbの暗号化された児童ポルノ”も含まれている」

と公表されています。

 

児童ポルノと言っておきゃあ、「え!?あの人、裏でそんな趣味が…」みたいな印象を与えられるイメージ。確かに私にもあります。

「情報を隠していたから逮捕した」って言われれば、政府側にしか真実を推し量ることはできません。

卑怯な気もしますが、アメリカはアメリカで自国を守ろうとしただけなんでしょうね。

 

まとめ

もちろんウイルスやマルウェアを用いた情報収集は

違法も違法

ですが、皆さんも実は普段からこう思っていませんか?

「俺のスマホに不正侵入なんて起こらない」

「私のPCはウイルス対策してるから大丈夫」

「国家は違法行動は起こさない」

 

こんな考えはクソほども役にたたねぇ!

 

一体いつからーー日本が不正に情報収集していないと錯覚していた?

 

こわいこわいこわいこわいこわいこわい・・・・

 

己の身は、己で守らなければいけません。

善意の問題解決者を待っている間にアナタが死んでも、誰も文句は言えませんよ?