秘密結社スカル&ボーンズ:フリーメイソン形無しの権力から、”秘密結社”の作り方を学ぼう。

秘密結社スカル&ボーンズ:フリーメイソン形無しの権力から、”秘密結社”の作り方を学ぼう。
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どーも皆さんこんばんわ

ゲーム探偵でおなじみ、ガンダルフと申します。

 

有史から探偵やスパイにとって、”秘密結社”というのは敵対的存在として描かれることが多かったように思います。

秘密結社と言われて真っ先に考えるのは「フリーメイソン」かな。

でもはっきり言ってフリーメイソンってのは、

たんなる中世の石工ギルド

組織としての権力はたいしたこと無いです。

夢をぶちこわしてまことに申し訳。

 

実は、フリーメイソンなんて目じゃないくらいに「世界への影響力」を強く持つ秘密結社が実在しています。

 

スカル&ボーンズ

アメリカの政財界に多大な影響力を持つ秘密結社で、1832年に第31代アメリカ陸軍長官だったアルフォンソ・タフトと、ラッセル商会を設立したウィリアム・ハンティントン・ラッセルと、従兄弟のサミュエル・ラッセルが設立したといわれています。

 

この秘密結社の影響力が高い証拠は

過去に5人の大統領を輩出した秘密結社であること。

あのブッシュ大統領親子もメンバーです。

 

 

参加条件

コネチカット州にあるイェール大学内に、窓がほぼ無いレンガ造りの建物が一棟建っており、そこを本部としています。

もちろん大難関のイェール大学に入学することがメンバーになるための必須条件で、 そのうえ参加条件として

他のメンバーの前で、人生で一番恥ずかしい秘密を告白する

というテストがあります。

柔道部員が渋谷センター街のど真ん中で大声で歌う度胸試しみたいなもん?

かと思ったら、どうやら「お前の秘密、マジはずいわ・・・」と認定されると、他のメンバーの秘密も教えてもらえ、秘密を共有しあうことにより結束を強めているシステムでした。

ちなみに私の秘密は、小学生の頃に近所のおねぇさんにイタズラをされたことです。墓場までもって行きます。

 

活動目的

スカル&ボーンズのエンブレム

組織の目的は分かりやすいです。

構成員同士が協力し合い、アメリカで経済的・社会的に成功すること

もちろんイェール大学なんて名門で作られる組織。卒業生はみんな行政や大企業でエリートとして活躍するやつらばかり。

公共事業の受注で企業側の担当者が結社のメンバーだったら、その企業に優先して仕事を回したりするし

政治家として立候補したなら、結社の全員で組織を挙げて応援するという

 

下手な談合よりも強力なサポート体制

いわばアメリカ版創価学会ってとこか。

実は慶応大学にも似たような学閥「慶応クラブ」が存在しており、日本の行政は彼らのチーム員が回しています。

 

 

実際のところ、金とコネってのは相当なパワーを持つのは世の常。

いつの時代も、強力な力ってのは一箇所に集中しやすいもんです。

 

「そんな力を俺も持ちたい」というアナタにとっておき。

なら!秘密結社を作ってしまいましょう!

必要なものさえ揃えば、政府に届出を出す必要も無く作れてしまうのが秘密結社のいいところじゃあないですか。秘密なんですから。

 

秘密結社を作るのに必要なモノ

1.イデオロギー

集団を結成して活動を推し進めるには、何か「目的」が必要ですよね。

言い方を変えれば思想、核、軸など。

よく聞く「世界征服」なんてのは、イデオロギーとしては素晴らしいものです。

宗教なんかでも「キリスト信仰」などはイデオロギーでしょう。

個人を崇拝するというのは、それなりに危険な思想になりがちです。

憲法学者の小室直樹は、「日本の前身だった「大日本帝国」は天皇を崇める一神教で、教育勅語を聖典とする宗教国家だった」と言っています。

いわば国自体が秘密結社。

なので、大日本帝国が崩れ去ったのも、戦争に負けたからではなく、天皇が「自分は人間です」と宣言した時なんだと言います。

三島由紀夫が腹を切りそうな話ですね。

 

イデオロギーが決まると、自然と”敵”が決定します。

目的のために敵をどうするか。コレも秘密結社の活動を面白くする一因になるでしょう。

 

2.人材

それなりの権力を得るには、それなりの人材が大量に必要ってもんです。

最初は雑魚でもいいので、どんどんかき集めましょう。なぜなら

人数の多さは”力”

多くなれば多くなるほど、加速度的に参加者も増えます。大衆心理です。

敵からも、組織が大きく見えることで、戦わずに御しやすいというボーナスパワーも付きます。

 

また1万人もいりゃあ、一人か二人は秀才や天才が紛れ込んでるもんでしょ。

オウム真理教並みの医学や薬学知識もゲットできちゃうかもよ。

 

3.資金

いつの時代も先立つものはお金だと言いますが、先に”人材”を紹介したように、先に集めるべきは人材です。

人材が豊富なら、資金は簡単に集まるから。

組織の規模が大きくなれば、メンバーの中に大富豪の一人や二人紛れ込んでてもおかしくないでしょうし、一人頭100円集めても、人数が100万人もいたら一億円よ。 

まぁメンバーから絞り取ると、経済的疲弊が強くなって活動が停滞しがちになるので、総収入の約5~10%程度を集めるのが秘密結社運営のコツってところでしょうか。

 

 

そして何より帳簿をつけ

キチンと報酬を払うこと

 

かのアル・カポネが他のマフィアから抜きん出て巨大組織を作れた理由は、帳簿と給料をキチンとしたからだといわれています。

マフィアになるまえ、アル・カポネは帳簿に関わる仕事をしており、他のマフィアより断然その重要性を理解していました。

 

 

それまでは「お小遣い」を構成員に渡していたので、メンバー自身の金銭感覚も麻痺りっぱなし。

組織の金も使い込むし、足りないとスグ強盗するし。

金の管理は組織運営に必須だと学びましょう。

 

4.権威

敵を御すためには、必ず力が必要です。

警察は、国家の安全を御するための暴力だし、マフィアやヤクザにも内部犯罪への執行機関が存在します。

とはいえ、”暴力を振るえ”という話ではないのでご安心下さい。

「権威」という言葉を辞書で引くと

・他者を自発的に同意、服従を促すような力

・特定の分野において優れたものとし、一般に信頼されていること

と出てきます。

つまりは、メンバーや自分が何かの権威になれば、暴力を振るわなくても大きな利益を生み出せます。

しかも、自発的な同意や服従なので、こっちは「え?知らないよ?」の一点張りで逃げることが可能。全ては相手の”自己責任”

暴力より権威が強いのは、ふるっても殴り返されないからです。

 

権威になるには、専門家や博士になるのが王道。

 

 

できるかボケ

なら借りてきちゃいましょう。偉い人はこう言ってた。あの先生はコレを良い物だと言った。という理屈ですね。

 

専門家の名前を持ち出して「○○氏推薦!」なんてのは本屋で見ない日もないです。アレは作家が秘密結社員だからです。嘘です。

 

インフルエンサーの威を借りてのし上がるように、どんなときでも正しく宣伝する方法はあるもんです。

 

そして最も簡単で威力があるのは「権威あるテキストの活用」です。

聖書が分かりやすいですね。

 

Honour thy father and thy mother: that thy days may be long upon the land which the LORD thy God giveth thee.
あなたの父と母を敬え。これは、あなたの神、主が賜わる地で、あなたが長く生きるためである。(20:12)

 

どうです?俺に権威を感じましたか?

むしろ感じて。感じ取って。

 

他にも自分で研究機関や団体を作ってもいいです。言ってることが間違いでも、反対意見をぶちのめせるならそいつが最高権威です。

世の中に公平なことなんてどこにもありません。

 

 

まとめ

以上が、秘密結社を作るのに必要な要素です。

「イデオロギー」が上手く出来ていれば、「人材」は自動的に集まりますし、人数がいれば「資金」も簡単に集まりますし、人材が多ければ、「権威性」も自然に帯びます。

たとえ正義の味方が現れて滅ぼされたとしても、正しくイデオロギーが出来ていればまた第二、第三の秘密結社が生まれるでしょう。

ナチスなんて、今でも創作の題材になるくらいにはイデオロギーが完成していたようですし。 

 

それでは、皆さんも是非秘密結社を結成し、理想の世界へ世の中を導きましょう。

 

・・・企業じゃね?コレ。