フランシスコ・デ・アシス・ペレイラ:公園を狩場に変えたサイコパス。通称:The Park Maniac

フランシスコ・デ・アシス・ペレイラ:公園を狩場に変えたサイコパス。通称:The Park Maniac
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どーも皆さんこんばんわ

ゲーム探偵でおなじみ、ガンダルフと申します。

 

今回ご紹介するサイコパスは、これまで私も書いたことの無いブラジル出身の殺人鬼。

そういえば英語の勉強をしていたので、いつか”用があれば”海外にでも行ってみたいなぁと思いますが、なんとなく南米のイメージって

野蛮

ドナルド・トランプ大統領の発言にも「メキシコとの国境に壁を作る」とか言ってたので、法律を守らず渡米してくるくらいのことは日常茶飯事で、夜になれば普通に銃声が聞こえてくるくらいに考えてました。

 

この記事を読んで、あなたの持つブラジルのイメージがどうなるか楽しみです。

 

というわけで、今日はコイツ

 

 

フランシスコ・デ・アシス・ペレイラ

 

(1967年11月29日~)

別名:The Park Maniac

幼少期

ペレイラはブラジルのサンパウロで、敬虔なカトリック教徒の夫婦の下に生を受けました。

シリアル・キラーになるヤツは多くの場合、幼少期に様々な形で虐待を受けていますが、ペレイラもご他聞にもれず

叔母から性的虐待を受け、男性教師からレイプを受けています。

 

特に男性教師との関係はすごいモノで

 

ペレイラは陰茎をほとんど噛み千切られそうになります。

 

普通に考えてそんなことすれば、翌日には家の外を大量の警官が囲んで「フリーーーズ!!!」とか言われそうですが、男性教師のその後は明かされていません。

 

もちろんそんな環境で育てば、性的嗜好が通常と異なってくるのもうなずけます。

大人になった彼は、女装癖のある男性と1年ほど同棲しており、その間も男性に対して腹部に強烈なパンチを放ったり、フルスイングでビンタしたりといったSMプレイを楽しんでいたようです。

 

彼の趣味はローラーブレード。

外面はまったく普通の男性で社交的であり、よく近所の公園で子供達に滑り方のコツを教えているような好青年。

仕事のバイク便も順調で、特に生活に困っていた様子はありませんでした。

 

 

事件のあらまし

1998年7月4日、サンパウロの南部国境にある大きな森林公園パルク・ド・エスタード州立公園で、2人の女性の遺体が発見されます。

二つの遺体はそう離されてはおらず、両方とも全裸でうつぶせになり、足を大きく開かれていました。

 

被害者の一人はセルマ・フェレイラ・ケイロズという少女で、7月3日に行方が分からなくなっており、身代金要求の電話が家に来ていました。

しかし、夜に再度電話するという内容でしたが、男からの電話は掛かってこなかったそうです。

 

 

遺体には複数の噛み傷があり、特殊な性癖をもつ犯罪者の疑いが強まります。しかし、月末までに犠牲者は8名にまで上りました。

 

7月15日には何人かの女性から不審な男の目撃証言がを手に入れることに成功し、それはモデルを探しているタレントスカウトだったということが分かりました。男は写真を取りたいと複数の女性に声をかけていたことが明らかになります。

 

目撃者のイメージに基づき容疑者の絵を描き上げ、それに似た男性を7月17日に写真を収めることに成功。セルマの遺体に残されていた精液を元に、容疑者の特定を急ぎますが

 

ブラジル警察にDNA鑑定能力はねぇ!

 

大慌てで大学の研究室へ問い合わせた警察。この事件ののちに警察にも鑑定道具の導入が検討されたとか。

 

精液の鑑定も終了しペレイラの容疑を深めた警察は、ペレイラの職場へ向かいます。しかし、彼はおよそ一週間前に会社を辞めたと告げられました。

急いでペレイラの自宅へ向かった警察でしたが、そこには

「”My journey here, has ended…”」

“俺の旅はここで終わった…”

というメモが残されていただけでした。

 

 

急いでテレビで公開捜査、8月4日には漁師に通報されリオグランデドスルのイタキへ逃亡していたところを見つかり、逮捕されました。

数日間アルゼンチンへ滞在後に帰国したばかりだったようで、指名手配していたにもかかわらず国外逃亡を許していた事実が明らかになり、警察への批判はそれはそれは強いものでした。

 

彼の口から9人の女性を殺害したことが語られ、まだ発見されていない遺体の場所を警察に次げたことで容疑は確定。

裁判の結果、268年の懲役刑を宣告されました。

 

犯行の手口

女性を誘い出す手口は、簡単な物でした。

カメラをぶら下げて公園中を歩き、目当ての女性を探します。

ターゲットは基本的に若い女性で黒髪

そしてデカパイ

 

ターゲットを見つけると、プロのカメラマンを装い「やぁ、モデルを探してるんだ」と女性に話しかけます。

ブラジルでは日本よりもアイドル願望が強いようで、貧困家庭に生まれた女性は教育環境も悪いため、タレント業でした富裕層にのし上がれません。

この手口は、成功確率が高いようでした。

 

 

事実ペレイラの被害者は多くが貧民外出身。

知的で社交性のあるペレイラは、そのまま被害者を森に連れ込み

 

靴紐で絞め殺しながらレイプ

 

その後はアクセサリーや金品を盗み取り、森の茂みに遺体を隠して何食わぬ顔で日常に帰っていました。

 

逮捕後

彼の場合、逮捕されてからのほうが面白い。

大々的な公開捜査の助けもあって逮捕されてから約一ヶ月の間に

 

なんと1000通ものラブレターが。

 


「フランシスコ、悲しみにあなたの世話をさせ、あなたの視線のきらめきを終わらせてはいけません。神を信じなさい、あなたは一人になることは決してありません。 


「私は憧れのために、あなたを望んでいることをお伝えしたいのです。おお、神様、私は毎晩あなたを望んでいます。私は一人で眠り、ここであなたを望みます。そんな私をどう感じますか?

 

それはそれは情熱的な文章が大量に届けられ、興味を持った女性ジャーナリストGilmar Rodriguesは「何でそんなにペレイラが求められたのか」を理解しようと本まで出版しちゃいました。

しかもペレイラ自身も

文通相手と結婚。

女性は刑務所の近くに家を仮、たびたびペレイラと面会しているようです。

  

他にも、何が原因だったのかわかりませんが2000年12月18日、タウパテ刑務所で

 

 

ペレイラを殺害しようと暴動が起きます。

220人の暴徒と対峙し、警察もペレイラを守るべく銃撃戦を繰り広げ、4人の受刑者が殺される結果になりました。

 

彼は2268年まで刑を受けるよう宣告されました。しかし、ブラジルでは30年以上の服役を禁止しているため

 

2028年頃に仮出所するようです。

 

彼を通して見えたブラジルは、イメージ通りの情熱の国でした。

驚くことに、執筆中に配信を見てくれたブラジル人の方に写真を見せたところ、ブラジルでも超有名人で男性から特に憎まれているんだそうです。

出所の際に、また暴動が起こらないといいんですが。