ニューベッドフォード・ハイウェイシリアルキラー:世界の未解決事件

ニューベッドフォード・ハイウェイシリアルキラー:世界の未解決事件
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どーも皆さんこんばんわ

ゲーム探偵でおなじみ、ガンダルフと申します。 

 

私、”期間限定”って言葉に弱いんですよね。

ラーメン屋の期間限定商品とか、スーパーのサービスタイムとか。

通常と異なる特別なサービスを受けられる時に良く使われるキーワードですよね。

 

今回ご紹介する未解決事件もいわゆる”期間限定”

 

というわけで今日はこんなお話。

 

ニューベッドフォード・ハイウェイシリアルキラー

 

少なくとも9人の女性を殺害し、2名の失踪に関与していると考えられている正体不明の殺人鬼。

 

ことの始まりは1988年7月、デブラ・メデイロスとナンシー・リー・パイヴァの二名がニューベッドフォードの高速道路沿いで遺体となって発見されるところからです。

 

遺体の衣服はところどころ破れており、ブラジャーで首を絞められて殺害されていました。

身元の確認が取れたのは遺体発見から5ヵ月後の12月。

 

デブラ
ナンシー

 

確かに2人は失踪しており、デブラは恋人と別れた後の1988年5月から行方不明、ナンシーは早朝にサウスエンドの通りで目撃された7月7日から行方不明。2人の娘が最後の目撃者です。

 

 

瞬く間に連続殺人鬼の存在が報じられました。しかし、次ぎの遺体がすぐに発見されます。

 

デブラ・デメロ

 

7月11日に高速道路で働く男により発見されたデブラ・デメロ35歳、遺体は木に隠されており、彼女の服は近くの木の枝に突き刺さっていました。

彼女は6月18日まで、売春の罪によりロードアイランドの刑務所で社会奉仕プログラムに携わっていましたが、その後行方が分からなくなっていました。

 

しばらく期間を置いて、11月29日にはドーン・メンデスの遺体、12月1日にデブラ・マッコネル、10日にはロシェル・クリフォード。

同期間にロビン・L・ロードス、マリー・ローズ・サントス、サンドラ・ボテルホと、次々に遺体が発見されていきます。

 

 

画像右下のドーン・メンデスは犠牲者の中で一番最後に行方不明になった人物。1988年9月まで目撃証言がありました。

 

どうやら中には長期間放置されていた遺体もあり、死因の特定すら困難なこともありました。

なにしろ1988年にはDNA鑑定という捜査方法は前例がなく、報告書などもタイプライターや手書きで書かれている時代です。

犯人の捜査は、各々の所持品や関係性によって進めるしかありません。

 

 

 

捜査の結果、犠牲者のうち6名は互いを知っており、そのほとんどが

 

 

子供を持つ母親

 

彼女たちは全員セックス・ワークに関与しており、またコカインやヘロインなどのハードドラッグにも関わっていることが明らかになります。

 

骨の折れる調査に苦労しつつも、捜査線上に一人の名前が浮かび上がります。

弁護士のケネス・ポンテです。

 

犠牲者のうちマリーとナンシーの2人を以前に弁護した経験があり、しかもナンシーは

以前ケネスが経営していたレンタルビデオ店で働いていました。

ドーンとロシェルは、かつてケネスの家に行ったことがあるという事実も見つかります。

ロビンは姉に「弁護士とデートしていた」と証言しており、後に相手がケネスであったことが判明。

 

 

ケネスは抑え目に言っても奇妙な男。低レベルな弁護能力で、コカインのヘビーユーザーであり

自らもコカイン取引を行うプッシャー

 

売春婦を家に招きいれていたのは、このコカイン取引を行うためだったわけです。

1988年10月に、ケネスはフロリダへ引っ越していました。しかし、ロシェル殺害の容疑で逮捕されました。

しかし、彼専門の特別捜査官まで任命されたにもかかわらず、有罪とするに足る証拠は何一つ見つかりませんでした。

 

もちろん、ケネスだけが容疑者ではありません。

 

 

ナンシーの彼氏であったフランクリン・ピナも疑いを掛けられていましたが、証拠不十分で釈放。

総勢12名の容疑者のうち、ケネスが際立っていたというだけ。

 

 

 

他にも売春婦の数名に、首絞めとレイプにより恐れられていたトニー・デグラジアという男が浮上しましたが、1989年4月の取調べで女性の首を絞めるという点について認めたものの、殺害については行っていないと容疑を否定。

のちの裁判では、トニーは強姦4回、暴行6回で起訴されました。

申し立てられた罪は1988年4月から翌年まで起こっており、コレは遺体発見と期間が一致するとして”犯人特定”の期待が寄せられていました。

しかしトニーは結局有力な弁護士の手で釈放され、人生を再建し始めてしまいます。

 

しかし馬鹿なことに、一年も経たないうちに売春婦絞殺未遂でまた逮捕。

殺人未遂容疑で刑が確定する前の1991年7月に

 

自殺

 

ケネスも2010年に家の中で死んでいるのが発見されています。

 


クリスティーナ・モンテイロ

 

マリリン・ロバーツ

 

事件に関与していたと考えられている二人、19歳のクリスティーナ・モンテイロとマリリン・ロバーツに至っては未だに行方不明

2019年現在でも捜査が継続されています。

1988年3月から9月までの間に行われた”期間限定殺人”

殺害された犠牲者たちの子供の人数は、合計15名

15人もの「母を失った子供」がいるにも関わらず、犯人が見つかることは今日まで無かったことを大変遺憾に思います。

 

もし事件についての情報が得られた際は、Bristol County DAのオフィス(508-997-0711)に電話してください。