ゲイリー・ハイドニック②:”幸せ大家族計画”の終焉はどのようにして起こったのか。
- 2019.04.24
- サイコパス名鑑

どーも皆さんこんばんわ
ゲーム探偵でおなじみ、ガンダルフと申します。
それでは早速前回の続きを。
ゲイリー・ハイドニック

(1943年11月21日~1999年7月6日)
裏切りの家族
二番目の死後、ゲイリーの行動はますます奇妙なことになります。
ゲイリーの言うことをよく聞く”家族”にはそれなりの好条件を与えるというルールから、互いに情報交換するように全員に告げます。
それにより会話が促され、家族はゲイリーを協力して殺害する計画を立てます。しかし……

一番目、チクリやがった。
ゲイリーは家族が反抗心を持っていることを確信し、一人一人の手足に錠をかけ、天井の梁から吊るした後、さまざまなドライバーを使って
耳を聞こえなくするために、奥までグリグリ
音が聞こえなくなれば、ゲイリーが降りてくる音も聞こえず襲撃出来ないと考えたようです。
もちろん、一番目にはお咎め無し。

その後も反抗的な態度の家族に対し、絶縁体を剥がした電気コードを鎖に当ててもがき苦しむさまを眺めたりといった暴行を加え続けます。
これも、一番目はお咎め無し。
しかも、それでも反抗的な態度を取り続ける四番目を見かねて、連帯責任と称して地下に水を張り、電線を入れて全員に電流を流し込む拷問を行います。
これも、一番目はお咎め無し!
この結果、四番目は見事に感電死。二度と反抗できなくなりました。
四番目の死後

彼女の死を確認したゲイリーは、しばらくした後に紙とペンを持って一番目のところへやってきます。
それを一番目に渡すと、ページの上部に日付と時間を書くように命令します。彼女が言うとおり書いたのを確認すると、ページの余白に
「四番目を殺す手伝いをした」という声明を書かせたんです。
これで一番目を完全に制御下に置いたと満足すると、一番目の鎖を外して二階へ連れ出し、服を着させます。
4ヶ月ぶりに服を着た一番目は、四番目の遺体をニュージャージー州の森に処分する手伝いをさせられましたが、その後はゲイリーの支配下ではありながらも比較的自由に行動することを許されました。

共に外出し、服を買い、マクドナルドで食事。
”追加の家族”を狩りに出かける際も一緒に行動し、街で見つけた黒人売春婦を数日間で二回買うことで信用を稼ぎ、彼の家の二階でセックスをしている間は台所で食事を作っていました。
ちなみにこの売春婦も、もちろん6番目の家族として地下に閉じ込められます。
誇らしき協力者

完全に一番目に信用を置いていたゲイリー。この信頼関係が揺るぎないものになったことを誇らしく思っていました。
一番目もゲイリーを厚く信頼し、彼の幸せ大家族計画の成功を誰よりも望む

わけね~じゃん。
一番目自身ももちろん、逃げ出すチャンスを待ち望んでいました。
信頼に託けて、「息子に会わせて欲しい」とゲイリーに頼み込み、ゲイリーの車で彼女の家の近くに連れて行ってもらいました。
夜には近くのガソリンスタンドで落ち合い”家族”の下に帰るという話でしたが、車から降りてゲイリーが見えなくなった数秒後

近所の元彼の家へ全力疾走
中々信じようとしない元彼も警察も、ジーンズをめくって見せた鎖の跡に驚き、すぐにガソリンスタンドへ警官を配置
一番目を迎えに来たゲイリーのキャデラックに武装して近づき、逮捕に至ります。

明け方には家宅捜索が行われ、一番目の証言どおり地下に3人の女性が拉致監禁されているのを発見。すぐさま全員が救出されました。





台所では、ストーブの上に酷くこげた黄色い脂まみれのアルミニウム鍋。
肉をミンチにする業務用のフードプロセッサー。
オーブンには焦げた人間の肋骨。
冷蔵庫には、人間の腕。

四ヶ月間の狂気にまみれた家族生活は、これにて終了しました。
ゲイリーは2件の第一級殺人罪と18件の素因により有罪判決、翌日には二番目に対する殺人罪で死刑判決を受けました。
収監されてからの生活は悲惨なもので、黒人という黒人にあらゆる場所でリンチされたため、隔離房で生活します。
しかし、自殺未遂を繰り返すため監視も厳重化され、自由な時間など微塵もありませんでした。
1999年7月6日、薬物注射による死刑執行
享年55歳でした。
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