エドモンド・ケンパー④:過去の自供、そして家族との確執

エドモンド・ケンパー④:過去の自供、そして家族との確執
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ど~も皆さんこんばんわ!ガンダルフと申します。

あ~も~!仕事めんっどい!
(# ゚Д゚)

ちょっと役職変わってしばらく経ちまして、他のチームメンバーの管理までやるようになりました。

コレがもう大変で大変で…(; ・`д・´)

誰しも自分の人生を楽しく生きるのに精いっぱいだと思います。

私も家でやりたいこと一杯あるので、仕事中に全てを片づけることに躍起になっています。

今思えば、俺の上に立った人たちも、面倒この上ないと思いながらやってたんだろうな~と思うと、人生面白いもんだなと思います。

下からの報告を受け、適切な判断に基づいて新たな指示を出す。

言葉にすればこの一行で済むのに、やってみたらなんと面倒なことか。

 

ケンパーからの告白を受けた警官の、その時の思いを知りたいところです。

エドマンド・エミール・ケンパー三世(Edmund Emil Kemper III)

(1948年12月18日~ )

カリフォルニア州で8人の女性を殺害した連続殺人鬼

通称:コエド・キラー

 

殺人の告白

電話口の警官は、ケンパーを知っていました。

これまで彼らと何度も食事を共にし、一緒に酔い、何十時間も話をしたことがある24歳の男。

その友人のようなケンパーが自ら犯した殺人について、警察である自分に訥々と話しをしてくるんです。

ケンパーは言いました。

4日前にも殺人を2件起こしている。

それどころか、その少し前の金曜日に母親のクラネルを殺害した。

殺害後、いつもの警察のメンツで飲みに行き、母の友人サラ・ハレットを「夕食を食べながら映画でも見ないか?」と自宅に招待。

サラも喜んでいたそうです。

 

 

彼女の到着次第、ケンパーは彼女を殺害し頭部を切断。

2つの死体は、オード・ドライブにある二世帯住宅の自宅、つまり母の家のクローゼットに詰め込んだと説明しました。

 

当のケンパー、実は現在逃亡期間中。

数日前に家を出て、ずっとドライブしていたと説明しました。

途中で自身の車を乗り捨て、緑のシボレーをレンタルしたところでやっと自首する決心がついたとのこと。

「この3日間、薬物を乱用しており半分おかしくなっていたと感じていた。」

「車内に200発の弾丸と3丁の銃があり、恐ろしくなって自首を考えた。」

 

その告白は、己の人生を全て否定するものでした。

ケンパー自身も電話を持つ手がきっと震えていたでしょう。

 

 

 

ま、警察はジョークだと思い、「また後でかけてくれ💛」と電話を切ったんですがね。

 

バカ正直に後出かけなおしたケンパーですが、やっぱり2回目も信じてもらえません。

「ホントマジでお袋んち見てきてって!」

と信じてもらえるまで何度も何度も掛けなおしました。

 

「アルフィ巡査は、以前家に来たことがある。知っているだろう?」とケンパーに問われ、確かにアルフィは家を知っていました。

渋々ながらその家に赴くと、はっきりとした腐敗臭。

クローゼットを開けて中の惨状を見つけると、現場の確保と同時に検視官と応援を呼びました。

 

確かに2つの遺体は頭部を切り取られており、中でも母のクラネルにはボッコボコに殴られた跡が。

それどころか、ダーツの練習台に使われていた痕跡もバッチシ残っていました。

舌と喉頭は切り刻まれて、ゴミ処理機の中から発見。

母親に対する憎しみが、特に小言が多かったのだろうというのが伝わってきますね。

 

 

 

検察のピーター・チャンとその一行は、ケンパーを迎えに行くために車を出しました。

3つの州をまたぎ、ケンパーが電話で告げていた場所にたどり着いたところ、確かに彼はそこで待っていました。

 

冷静な趣で、自分が危険であり、コントロールが出来ていない。拘留される必要があると検察に述べ、これまでの犯行についてを語ります。

 

数時間かけて過去6件の殺害(ヒッピーたちと母、友人)を全て告白。

それより以前の祖父母の殺害についても洗いざらい白状し、計10件の殺害を告白しました。

その話を証明するために、刑事を連れてまだ行方不明中の被害者の身体を遺棄した場所へ連れて行きます。

ケンパーは被害者の頭部とセックスしたことまで説明しています。

 

ケンパーの過去

 

 

そこから、自身についても語り始めました。

1948年12月18日に、カリフォルニア州バーバンクに生を受けたケンパーは、父親と母クラネルの二人目の子供。彼には6歳上の姉、2歳半年下の妹がいました。

父とは親しくしていましたが、1957年のケンパーが9歳の頃にクラネルと離婚。

クラネルは子供たちと一緒にモンタナへ引っ越すことに。

ケンパーいわく、クラネルはケンパーをよく地下室に閉じ込めたそうです。

彼は母を憎んでいましたが、時折クラネルの行動や動機を理解しているかのように話しました。

 

ケンパーが家族の猫を殺したとき、その頭を杭に刺していました。

コレについて家族にウソの証言をし、家族がそれを信じたことで自分の能力に気が付いたと語っています。

 

 

 

 

ケンパーの姉であるエヴァリットは、ケンパーが10歳になることには女性を性的な目で見ていたと考えていました。そして、彼の暴力的な側面はその時から見え隠れしていたと。

子供の頃のケンパーは、いつも白昼夢を見ているようにぼーっとしており、2回カウンセリングを受けましたが「彼らは私についてそんなに質問しなかったし、カウンセリングを受けてる間はぼーっとしてたよ。」と回想します。

ケンパーは、ある日家出をしました。

父と生活をした方がもっといい生活が出来る。そう思ったケンパーでしたが、到着してみると既に再婚して一人息子をもうけていた父は、それほど再会を喜んでいないことが分かりました。

しばらくは歓迎していましたが、最後にはケンパーをモンタナ州に送り返しています。

 

クラネルも3番目の夫との結婚を計画しており、思春期真っただ中のケンパーが家にいることを嫌がっていました。

 

そこでクラネルが思いついた解決策こそが、カリフォルニアの両親が経営する牧場に預けること。

その後の行動はpart1で前述したとおりです。

 

 

 

 

 

クラネルは、元夫達に行ったのと同様の仕打ちをケンパーに与え、彼の男性としての心と価値観をフルボッコします。

「あなたはお父さんと一緒。彼女なんて作る資格はない」

このような話に腹を立てたケンパーは、その腹いせか自身の力を試すべくナンパに出かけるようになりました。

「今考えれば驚きだよ。最初は銃を持っていなかったからね。」

「このひどく荒れ狂うような渇望は、ナンパした女の子に向けた。それはドラッグのような、アルコールのような、”少し足りない”満足感を与えてくれた」

探偵小説などから洞察力と殺害方法のヒントを得た彼は、”少女たちが車に入ったらドアをロックしておく。”、”自分と一緒にいれば安全だと思わせる”といった手法を織り交ぜ、巧みに犯行を繰り返しました。

 

 

 

メアリー・アン・ペッシェとアニータ・ルチェッサの殺害に対しては

「殺したい人を探しに行ったのは初めてだった。しかも同時に二人。」

「実際、彼女たちはヒッチハイクの成功を喜んでいたし、スタンフォードまでおそらく1時間ほどだから、僕が喜んで連れて行ってくれると信じこんでいた。」

未舗装の道で休憩のため停車した時、彼女たちは何かがおかしいことを感じ始めていました。

ケンパーはゲームを始めるかのように彼女たちに「レイプするつもりだ」と告げ、自身のアパートに連れて行こうとしました。

しかし、以前アタスカデロに現れたレイプ犯の話を聞いて、目撃者を残さない方がいいと考えた彼は、ペッシェを後部座席に手錠で縛り付け、ルチェッサを車のトランクに無理やり押し込めます。

その後、彼はペッシェを窒息させて刺そうとしましたが、失敗に終わります。

ナイフの刃は彼女の背骨に当たり、致命傷に至らなかったことで必死の抵抗を受けました。

喉元を切り裂いて彼女を殺し、続いてルチェッサを殺害。

トランクに2人の女性を独り占めです。

 

しかも、彼はもう少しで捕まるところでした。

ケンパーがアラメダに向かって運転をしていた際、テールライトが破損していたために警察に車を止められました。

 

冷静で礼儀正しい態度を崩さなかったことで、単なる注意のみで済みましたが、警察と遭遇している間は興奮しまくっていたと後に語っています。

もし警官が日常点検をしてトランクを開けていたなら、どちらかの運命は変わっていたでしょうね。

アラメダではルームメイトが留守だったことで、邪魔されずに作業できると思い、毛布にくるんだ遺体をアパートに運び入れました。

寝室で遺体の写真を撮りまくり、身体の一部を切り取り、ポーズを取らせたり。

この女性たちが完全に自分の所有物であることにエロスを感じ、切り取ったパーツを使ってオナニーをしていました。

ベッシェの一部は袋に入れて山中の墓場に置き、頭部はオナニーに使用してからルチェッサの頭部と共に渓谷に投げ込み隠蔽。

まるで悪ガキがTENGAを使って始末するかのような軽率さ。

 

これが、彼の悪しき習慣のスタートであり、1972年9月14日までそれは続きました。

 

つづく

(ちょっとメディアライブラリが使えないので、画像は後日)